動作が遅いと思ったら



Androidスマホも、購入時はとても快適に動作していたのに、様々なアプリをインストールしていくと、だんだん遅くなっていきます。
ここでは、パソコンを事務仕事や趣味で利用されているレベルの方を想定して、遅くなる原因をわかり易く説明したいと思います。

イメージを湧きやすくするために、パソコンとの比較を中心に説明します。

Android 端末はパソコンと異なり、システムの設定をほとんど変更することができません。ユーザ側で変更できる範囲を各ベンダーが決めています。

スマホはパソコンに近いと言われますが、上述のようにシステムに関するデータの変更はできないように設計されているため、パソコンというよりも、家庭用ゲーム機に近いとも言えます。

しかし、家庭用ゲーム機が遅くなることは故障以外にありません。それでは、ベンダー側が機能を制限しているにもかかわらず、なぜ動作速度が悪くなってしまうのか、まずはその原因から考えてみます。

★アプリ紹介http://catapp.sakura.ne.jp/details1.html

遅くなる主な原因



動作速度の低下の多くは、「不具合・バグ」によるものです。この「不具合」を取り除くことで、動作速度を改善することができます。

次に、一般的な不具合の原因のいくつかを列挙してみます。

(1) AndroidまたはROM領域(ファームウェア)のバグ



Android OS には、ユーザーが変更できない領域(ROM領域、ファームウェアと呼ばれる)があります。

システム関連のプログラムや、ベンダー各社専用のプリインストールアプリが収められています。この領域内にバグがある場合は、ユーザ側で対応することはできません。基本になる Andorid OS や、ベンダーごとにカスタマイズした部分に問題があると考えられます。ユーザ側では何も対策することができません。サポートに連絡する必要があります。

通常は、各ベンダーからアップデートが提供され、インターネットに接続された Wi-Fi 経由、パソコン接続などの方法でアップデートします。

本体を初期化しても問題が残る場合は、ROMの問題である可能性が高いです。
例:android.process.media 暴走など ← これは良く起こるんです。

ただし、Android OS 共通の不具合である場合は、直接デバイスを提供しているベンダー側での修正は難しく、バグを残したままにしていることが多いようです。(ほんとしっかりして欲しいものですね)

(2) ハードウェアの故障


初期不良や物理的な故障によって問題がある場合です。

明らかに起動しなくなれば故障と断定できるのですが、何やら調子が悪い程度の場合があります。例えば、今までタップ後すぐに反応していたものが、すぐには反応せずに、数秒後に突然動き出す症状などです。

全く利用できないわけではないが、「何やら調子が悪い」症状は、非常にたちが悪いものです。

デジタル処理をするコンピュータなのに、何故このような症状が出るのでしょうか?

物理的な内部の部品も、プログラムの中でお互いに「通信」を行っています。もし故障が原因で一部の部品の応答が無くなった場合、内部のプログラムがその部品に対して再度通信を試します。

故障の程度によっては、数回試した後に応答が回復することがあります。
(このように、今のコンピュータは並列(通信)処理が主流になり、非常にアナログになってしまいました)

その結果、普段利用しない機能であっても、動作速度の低下やフリーズを招くことがあります。もちろん、ユーザが対処することはできませんので、サポートに連絡するしか手がありません。

例:熱暴走など

(3) 周辺機器や環境との相性


SDカードとの相性や Wi-Fi 無線ルータの相性などがあります。規格は一致していても、動作不良を起こすことが多々あるようです。動作確認機器一覧がある場合は、サポートされている周辺機器を利用するようにしましょう。

また、利用者の多い集合住宅などでは、無線の周波数が干渉し合い、正常に動作しないこともあります。

例:Wi-Fi がブチブチ切れる

(4) アプリのバグ


最も疑われる原因です。上記の理由はユーザ側で対処することができませんが、個別アプリのバグは、アンインストールによって取り除くことができます。

逆に言うと、パソコンとは異なり、ユーザが変更できる部分は限られています。根本的な問題の解決は、アプリのアンインストールしかありません。(**)

本来は、システムがアプリ側の影響を受けてはいけないのですが、システム側(Android OS)の不備により、システム全体をフリーズさせたり、突然の再起動を発生させたりすることがあります。

例:アプリのメモリリーク(バグ)

(5) コピー防止ライセンスチェックの問題


これは不具合ではないかもしれませんが、いくつかのアプリには、ライセンスのチェックをする必要があります。

定期的にインターネット上のサーバーに問い合わせを行います。地下鉄などで電波が届かない場所で利用した場合に、起動しない、もしくは動きが極端に遅くなる場合があります。

例:電波状況が悪くインターネットの辞書が使えないので辞書アプリを購入したのに、ライセンスの問題で快適に利用できない

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以上が一般的な動作速度を低下させる原因です。

結局、パソコンとは異なり、ユーザ側で根本的に不具合を取り除くことのできる唯一の方法は、「アンインストール」だけになります。(*)、(**)

しかし、必要なアプリであったり、アンインストールすることができない場合があります。その場合は「不具合」との共存を模索する必要があります。次に「不具合」との共存方法を紹介します。

(*) サポートや保証などの権利を失うことになりますが、パソコンと同程度のチューニングを可能にする root化 という方法もあります。ただし、弊害も大きく、他の人に迷惑をかけないためにも、容易に行うことはおすすめしません。

(**)Android 4.0からアンインストールできないアプリであっても「無効化」することが可能になっています

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高速化のために 〜不具合と共存する 〜



上述の理由により、Android 端末は従来のパソコンと異なり、システムを変更することによって不具合を取り除くことはできません。

唯一の解決方法が「アプリのインストール/アンインストール」なのです。。。



(1) タスクキラーアプリの導入


パソコンに少し詳しい方なら、「RAM、メモリが足りない」や「スワップが発生した」などの症状をご存じだと思います。

Android OS の場合も基本的には同じで、RAMが多い程、高速で安定化します。

マーケットなどで「メモリ高速化」や「高速化ツール」などを多くみかけますが、これらの多くはタスクキラーアプリと呼ばれるものです。バックグラウンドで待機しているプロセスを終了させ、メモリを解放させることで高速化をはかります。

しかし注意が必要なことは、パソコンOSと異なり、Androidは異なるメモリ管理を行っていることです。したがって、強制的にメモリを解放させる行為がかならずしも高速化に寄与するとは限りません。逆にAndroidの設計思想から言えば、OSが想定していない処理であって、不具合を引き起こす危険な処理です。

もしインストールされているアプリが、Androidのアプリ設計思想に完全に準拠し、バグがないものであれば、タスクキラーアプリは百害あって一利なしのものです。システムに負担をかけ、動作速度を遅くするだけのものです。

しかし多くの場合、タスクキラーアプリが動作速度を改善しているように見えます。

これは設計や行儀の悪いアプリ(やシステムの一部)が、必要以上に動作速度に問題を引き起こしている場合があるからです。この場合には、タスクキラーアプリは非常に有効に働きます。

(2) アプリ内キャッシュの削除


アプリは自分の保存データ以外に、動作を円滑にするためのデータをファイルとして作成します。「設定」→「アプリ」メニューからアプリごとに個別に削除できます。


タスクキラーアプリと同じく、高速化関連のアプリの多くはこの機能を備えています。効果の程度も理由もタスクキラーアプリと同様です。もしアプリの「キャッシュ」として完璧に動作しているのであれば、削除して高速になるはずがありません。高速動作させる仕組みがキャッシュですから。

しかし、多くの場合で高速になります。結局、タスクキラーアプリと同様に、「作りの悪い」アプリが多いということです。

※実際には、キャッシュ内の参照されないデータベースのインデックスのゴミが溜まってしまっていることが、動作速度低下の主な原因のようです。

※キャッシュとは、使用頻度の高いデータを高速な記憶装置に蓄えておくことにより、全体的な速度を向上させるデータのことです。Androidアプリの場合、この用途で利用されていないことが多いようです。

(3) ホームアプリの高速化や変更


ユーザが最も接する機会の多いアプリであるため、このアプリの体感速度を向上させると、快適に感じることができます。

Google Play ストアから標準以外の様々なホームアプリをダウンロードすることもできます。

ホームアプリに関する方法その1: 

アイコンやウィジェットの数を減らす。
ウィジェットの利用はAndroidの利点でもあるため、あまり削除したくはないと思いますが、パフォーマンスに大きく影響します。

ホームアプリに関する方法その2: 

ホームアプリの変更。
Google Play ストアには、さまざまなホームアプリがあります。プリインストールされているホームアプリが良くないと感じたならば、別のホームアプリを試してみましょう。シンプルで動作速度を売りにしているアプリもあります。

(4) 広告アプリの削除


どの業界でもそうですが、情報がマーケットを制します。

当たり前ですが、スマホ広告業界も例外ではありません。各社最大限の情報を収集しようとしています。

電話番号などの直接の個人情報を収集していなかったとしても、どのような時間帯に利用しているか、どのような項目に興味があるなどかを収集している場合が多々あります。

アプリ開発者に悪意や収集する意図がなかったとしても、内臓する広告モジュールがこのような動作を行った場合、問題を引き起こす場合があります。

アプリを利用しなければいいじゃない?と思われるかもしれませんが、バックグラウンドで動作しているものが非常に多くあります。

広告以外にもアプリのデバッグ情報を無許可で開発者へ送信している場合があります。(アプリが取得できる情報ならなんでもインターネット経由で開発者へ送信できます。CatappWorksアプリではこのような処理は絶対に行いません!)

昨今のモバイルアプリでは、お試し版として広告アプリ、課金後には広告を非表示にするものが通例のようです。本当に有用だと思われるアプリは、問題を引き起こす可能性のある広告を表示させたままにせず、課金して非表示にするのも方法です。

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